つらさが消えないあなたへ、婦人科で働く私から伝えたいこと
「異常なし」と言われて、余計につらくなった
婦人科で働いていると、
こんな言葉を本当によく聞きます。
「検査は問題ないって言われたんですけど…しんどさは変わらなくて」
「異常がないなら、私の気のせいなんでしょうか」
「原因がわからないのが一番つらいです」
“異常なし”は、本来なら安心できる言葉のはず。
でも実際は、
「じゃあ、このつらさは何なの?」という孤独を生むこともあります。
「異常なし」は「何も問題がない」という意味ではない
まず、知っておいてほしい大事なことがあります。
👉 「異常なし」=“検査でわかる病気が見つからなかった”という意味
👉 「あなたのつらさが存在しない」という意味ではありません
医療の検査で分かるのは、
・血液の数値
・画像
・目に見える異常
だけです。
自律神経の乱れやホルモンの揺らぎ、
ストレスによる不調などは、
検査に出ないことがとても多いのです。
婦人科でよく見る「異常なし」と言われた後のつらさ
「異常なし」と言われた後、
多くの方がこんな気持ちになります。
- 誰にも理解されない気がする
- 相談しづらくなる
- 我慢するしかないと思ってしまう
- 何科に行けばいいかわからない
この“行き場のなさ”が、
症状そのものよりも心をしんどくさせます。
① まず知ってほしい|あなたの不調は「存在しています」
検査に出なくても、
あなたが感じているつらさは本物です。
- だるい
- 苦しい
- 眠れない
- 不安
感じている時点で、
それは立派な“体のサイン”。
誰かに証明されなくても、
あなたの不調は存在しています。
② 「異常なし」はゴールではなく、スタート地点
異常がなかった、ということは
✔ 大きな病気ではなかった
✔ 命に関わるものではなかった
という意味では安心材料です。
でも同時に、
「では、どう整えていくか?」を考えるスタート地点
でもあります。
ここからは
・生活
・心の疲れ
・ホルモン
・自律神経
“検査に出ない領域”に目を向けるタイミングです。
③ 視点を少し変えると、ヒントが見えてくる
不調が続くと、
どうしても
「体のどこかが悪いはず」
と考えがちです。
でも婦人科で見ていて感じるのは、
不調の背景に“生活のしんどさ”が重なっているケースが多いこと。
- 休めていない
- 無理が続いている
- 気を張り続けている
- 安心できる時間がない
体は、
こうした“環境”の影響をとても受けやすいのです。
④ 「もう一度相談していい」も立派な選択
「異常なしと言われたから、もう行っちゃダメかな」
そう感じる方も多いですが、そんなことはありません。
✔ 症状が続く
✔ 別の症状が出てきた
✔ 生活に支障が出ている
こうした場合は、
再度相談していいタイミングです。
同じ婦人科でもいいし、
必要に応じて
・内科
・心療内科
・他院
という選択肢もあります。
⑤ 「治す」より「ラクにする」という考え方
異常が見つからない不調は、
“完全に治す”より
“少しラクにする”という視点の方が合っていることも多いです。
・冷えを整える
・睡眠の質を上げる
・頑張りすぎをやめる
・話せる場所を持つ
どれも小さなことですが、
積み重なると体は確実に反応します。
最後に|あなたのしんどさは、証明がなくても守っていい
「異常なし」と言われても、
つらいなら、つらい。
それだけで十分です。
あなたの体は、
今のあなたの生き方や環境に
“ちょっと無理してるよ”と伝えているのかもしれません。
どうか、
自分の不調を軽く扱わないでください。
婦人科は、
病名をつける場所である前に、
あなたのしんどさを言葉にしていい場所でもあります。




