体の不調の奥にある“見えないつらさ”の話
「症状」より、表情がつらそうな人がいる
婦人科で働いていると、
問診票に書かれている症状よりも、
その人の表情や話し方のほうが気になることがあります。
・症状は軽そうなのに、どこか疲れ切っている
・数値や検査は問題ないのに、元気がない
・「大丈夫です」と言いながら、目が笑っていない
そんな方を、何人も見てきました。
そして私はよく思います。
**“この人、本当につらいのは症状そのものじゃないかもしれない”**と。
婦人科でよく感じる「症状の奥にあるもの」
① 我慢が当たり前になっている
多くの女性が、
「これくらいで休むなんて」
「みんな頑張っているし」
と、自分のつらさを後回しにします。
でも我慢が習慣になると、
体のSOSにも鈍くなります。
婦人科でよく見るのは、
**“つらさに慣れてしまった人”**です。
② 誰にも弱音を吐けない環境
・家族に心配かけたくない
・職場で迷惑をかけたくない
・強い人だと思われている
そんな背景がある人ほど、
不調を一人で抱え込みがちです。
症状以上にしんどそうなのは、
**「頼れないこと」**なのだと感じることがあります。
③ 「私が頑張ればいい」という思い込み
婦人科で出会う多くの女性が、
とても責任感が強いです。
・家族のこと
・仕事のこと
・周りの期待
全部を背負って、
自分の体調は最後。
でも体は、
“我慢できる人”から先に壊れていきます。
④ 自分の不調に名前をつけられない
症状がはっきりしないと、
「たいしたことないのかも」
「病気じゃないなら我慢しなきゃ」
と感じてしまいます。
でも、
✔ だるい
✔ しんどい
✔ 元気が出ない
それだけでも、
体は立派にサインを出しています。
名前がつかない不調ほど、孤独になりやすい
これは現場で強く感じることです。
「症状が軽い=楽」ではありません
検査で異常がない。
数値も正常。
病名もつかない。
それでも、
その人がつらそうなら、
それは“つらい”という事実です。
婦人科で見ていて思うのは、
しんどさは、数字では測れないということ。
体の不調は、環境や生き方ともつながっている
体調が崩れている人の話を聞いていると、
不調の背景に
・休めていない
・無理が続いている
・安心できる時間がない
こうした“生活のしんどさ”が
重なっていることがとても多いです。
体の不調は、
体だけの問題ではなく、
その人の置かれている環境の影響も大きいのです。
最後に|あなたの「しんどさ」は、軽く扱っていいものじゃない
もしこの記事を読んで、
「私も、症状よりしんどいかも」
と感じたなら。
それは
✔ 気のせい
✔ 甘え
✔ 弱さ
ではありません。
体が、ちゃんとあなたに知らせているサインです。
婦人科は、
病名をつける場所である前に、
**“しんどさを言葉にしていい場所”**でもあります。
一人で抱えなくていい。
あなたのつらさは、
誰かに話していい価値のあるものです。



