― 「昔よりつらい」は、気のせいじゃありません ―
「若い頃より、生理痛がつらくなった気がする」
「年齢を重ねたら軽くなると思っていたのに…」
こんな声を、婦人科では本当によく聞きます。
でもまずお伝えしたいのは、
月経痛が強くなるのは、珍しいことではありません。
そして、あなたが弱くなったわけでもありません。
そこには、いくつかの“共通点”があります。
共通点① 我慢するのが当たり前になっている
月経痛が強い方ほど、
実はとても我慢強い人が多いです。
- 昔から痛いから
- 仕事も休めないし
- 家族の手前、弱音を吐けない
そうやって、
痛みを基準に生活を調整することに慣れてしまっている。
でも痛みは、
「慣れるもの」ではなく
「向き合っていいサイン」です。
共通点② 年齢的なものだと思い込んでいる
40代・50代になると、
「更年期だから仕方ない」
と自分で納得させてしまう方がとても多いです。
確かに、
ホルモンバランスの変化で
月経痛が強くなることはあります。
でも同時に、
- 子宮筋腫
- 子宮内膜症
- 子宮腺筋症
などが影響しているケースも少なくありません。
“年齢のせい”で終わらせなくていい痛みもあります。
共通点③ 年々、痛みの質が変わってきている
こんな変化、ありませんか?
- キリキリからズーンと重い痛みに変わった
- 生理以外の日も下腹部が痛む
- 腰や胃まで痛くなる
- 吐き気や冷や汗を伴う
これは
「同じ月経痛」ではない可能性があります。
以前と違う痛みは、
受診を考えていい大切なポイントです。
共通点④ 鎮痛剤でなんとか乗り切っている
「薬を飲めば動けるから大丈夫」
そう思っていませんか?
でも、
- 効きにくくなってきた
- 飲む量が増えた
- 効くまで時間がかかる
こうした変化がある場合、
体はすでに無理をしています。
婦人科では、
“薬が必要な痛み”そのものが受診理由になります。
共通点⑤ 体の冷えや疲れを溜め込んでいる
冷え・睡眠不足・ストレス。
これらはすべて、月経痛を強くします。
特に50代は、
- 回復力が落ちる
- 自律神経が乱れやすい
- 疲れが蓄積しやすい
その結果、
痛みに敏感な状態になりやすいのです。
共通点⑥ 「これくらいで行っていいのかな」と思っている
これは、婦人科で本当によく聞く言葉です。
「こんなことで来てすみません」
でも実際は、
その“こんなこと”が生活をつらくしている。
月経痛は、
比べるものでも、我慢比べでもありません。
婦人科目線で大切にしている考え方
月経痛は、
- 我慢できるかどうか
- 他の人より重いかどうか
で判断しません。
✔ 生活に影響しているか
✔ 以前と比べて変わったか
✔ 本人がつらいと感じているか
これだけで、
受診する理由として十分です。
最後に
月経痛が強くなるのは、
あなたの体が出している「ちゃんとしたサイン」。
50代の体は、
変化の途中にあります。
だからこそ、
昔と同じ基準で我慢しなくていい。
このブログでは、
婦人科の現場で見てきたリアルをもとに、
「迷っている人が、自分を責めずに選べる情報」を
これからも発信していきます。
もし今、
「ちょっとつらいな」と感じているなら、
それはもう、向き合っていいタイミングです。




